2011年に大ヒットした、韓国時代劇ドラマの日本版小説。15世紀半ばの朝鮮半島で実際に起きた王位奪取事件「癸酉靖難(ケユジョンナン)」をモチーフに、不倶戴天の政敵である首陽大君(スヤンテグン)と金宗瑞(キム・ジョンソ)の子供たちが、互いの身分を知らずに愛し合い、やがて宿敵となってしまう悲劇を描いた朝鮮王朝版「ロミオとジュリエット」。日本版小説は、アジアの歴史に精通した金重明(キム・チュンミョン)が、日本の読者向けに歴史的背景を加筆。運命の波に抗う人々の心情を細やかにうつしだした。2012年7月初版/各巻416ページ。

著者キム・ジョンミン、チョ・ジョンジュ、キム・ウク、イ・ヨンヨン
訳者金重明(キム・チュンミョン)
分野映画原作本/アジア文学