過去6回にわたり、地下核実験が行われた朝鮮半島北東部の豊渓里(プンゲリ)を題材に、核開発エリート技官を夫に持つ脱北女流著者が小説の形を借りて明かす衝撃のノンフィクションノベル。核実験場の開発が始まった時期や地下坑内で被爆した科学者たちの様子、さらには1990年代の「苦難の行軍」の時期に台頭した闇市場、いわゆる「喜び組」に関する描写など、フィクションの形態を取りつつも目を見張るような「特ダネ」が満載。五味洋治氏(東京新聞論説委員)推薦、米村耕一氏(毎日新聞外信部副部長)解説。2018年8月初版/全368ページ。

著者金平岡(キム・ピョンガン)
訳者五十嵐真希
分野アジア文学