データや数値目標の重視によって、さまざまな分野(教育、医療、ビジネス、警察や軍などの行政など)で起きている測定値の改ざんや評価指標の誤りを指摘し、従来の統計学やデータ科学のほとんどが見落としていた「私たちが測定しているものは本当に重要なのか?」について豊富な事例を挙げて検証した1冊。業績を数値化することに固執するあまり、非生産的で有害な慣習をもたらし、大切なことが見落とされていると、都市計画の専門家である原著者は警鐘を鳴らす。また、章の後半では適切なデータ活用によって、よりよい結果をもたらした組織やシステムについても考察し、正しく評価指標を用いるための14の教訓を示す。2021年7月初版/全280ページ。

著者ピーター・シュライバー
監訳土屋隆裕(横浜市立大学データサイエンス学部教授)
訳者佐藤聡
分野確率・統計