社会主義リアリズムの芸術の典型的な形態でありつつも、独自の表現方法を追求してきた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の絵画について徹底調査した『平壌美術』文凡綱〈ムン・ボムガン〉著、白凛〈ペク・ルン〉訳、青土社)の日本版制作に協力しました!

2018年9月に開催されたアジア最古参の国際芸術祭「光州(クァンジュ)ビエンナーレ」でひときわ異彩を放った作品群が、朝鮮民主主義人民共和国のトップクラスの画家が集まって描く「朝鮮画」の展示でした。

→ 当時の報道記事はコチラ(朝日新聞デジタル)

本書は、同展示のキュレーターだった米ジョージタウン大学美術科教授の文凡綱(ムン・ボムガン)氏、が、アトリエ訪問や作家へのインタビューを行い、6年もの歳月をかけて執筆したもの。「朝鮮画」は、社会主義リアリズムの芸術の典型的な形態でありつつも、独自の表現方法を追求してきました。

また、同書の翻訳を手掛けた白凛(ペク・ルン)氏は、在日朝鮮人美術史を専門としており、独立行政法人日本学術振興会特別研究員PD(大阪大学)として活動中です。

朝鮮半島に平和が訪れることを願う著者が、芸術家としての視点と学術的な研究の両面を踏まえ、プロパガンダとアートの境界線上に存在する平壌美術の現在を描いた本書は、芸術総合誌『ユリイカ』と 『現代思想』でお馴染みの青土社にて去る2/13(金)より好評発売中です。

是非この機会に本書をお買い求めください!
 


2018年9月の「光州(クァンジュ)ビエンナーレ」での「朝鮮画」の展示について、文凡綱(ムン・ボムガン)氏が聯合ニュースの取材に応じた時の映像です。
※日本語字幕はありません、ご了承下さい。