
韓国の仁川(インチョン)国際空港の第1旅客ターミナル地下1階には、大韓航空と同じ韓進(ハンジン)グループの仁荷(インハ)大学病院が医療センターを設置しており、家庭医学科 ・内科・外科の専門医6人、看護師8人、臨床検査技師、放射線技師、行政職員など20人超の医療スタッフが24時間、年中無休で稼動している。本書は、その責任者(センター長)を務める原著者による驚きと苦労のエッセイ。空港という特殊な立地上、この医療センターは普通の病院ではありえない、予想外の対応が求められる。場合によっては、飛行中の機内から無線を通して伝えられる病状だけを頼りに医療的アドバイスを授けるといった、もはや曲芸ともいえる奇想天外な診療にも対応。さらにパイロットや客室乗務員のメディカルチェック(航空身体検査)、地上職員の定期健診を行うなど、産業医的な役割も担う。本書には、こうした空港内で繰り広げられる悲喜劇が率直に綴られており、韓国では『愛の不時着』『海街チャチャチャ』などの話題の韓国ドラマを手掛けた制作会社がドラマ化権を獲得した。2025年3月初版/272ページ。

| 著者 | シン・ホチョル |
|---|---|
| 訳者 | 渡辺麻土香 |
| 分野 | エッセー・随筆/医学・薬学・看護学・歯科学 |


